急に黙って(フリーズ)しまう
自閉スペクトラム症(ASD)は、夢中になると話し続けてしまうという特徴をもった反面、
会話の途中で急に黙ってしまうことがよくあります。
「フリーズ」という表現をする時もあります。
理由は、相手の話を理解するのに時間がかかるという自閉スペクトラム症(ASD)の特性のためです。
理解するのに必死になり無言になります。
相手は「急に黙ってしまってどうしてしまったの?」と思ってしまいます。
それと、私も日頃から感じているのですが、自閉スペクトラム症(ASD)の人は滑舌が悪い人が多いです。
興味の幅も狭いですから、自分の興味のない話はうわの空です。
人が話をしてても、急に黙りこくってしまったり、よそ見をしてしまったりするのはこういったことのためです。
馴れている人や、信頼できる人には「ちょっと待って」や「わからなくなった」など教えてくれます。
あまり親しくない人だと黙ってしまいます。
ただ、この「フリーズ状態」の時は本人は自分の状況がわかっていません。
後で聞くとフリーズしたことを覚えてない時もあります。
周りが「え?どうしたの?」となっていても、考えることに夢中ですので、気付きません。
こうゆう時は、肩をやさしくポンポンと叩いてあげて、「もういいんだよ」と
やさしく話しかけてください。