自閉スペクトラム症 (ASD)の原因
残念ながら現代の医学では、薬や手術、リハビリなどによって”完治”することはできません。
親の育て方やしつけは関係ある?
つい最近まで自閉スペクトラム症 (ASD)は親の育て方やしつけに問題があると考えられていました。
自閉スペクトラム症 (ASD)の子供の親は、愛情不足や過干渉、
さらには虐待などを疑われ非難されることもありました。
しかし、長年の研究や観察により現在でははっきりと否定されており、
いわゆる「心の病」とは全く別物「脳の機能障害」ということが分かっています。
脳のどこが原因なのかは分かっていない
「脳の機能障害」と言うことは解明してるのですが、脳のどの部分に異常があると
自閉スペクトラム症 (ASD)になるのかは現代の医療ではまだ分かっていません。
ただ、自閉スペクトラム症 (ASD)の症状を鑑みるに、次の部位に原因があるのではと想定されています。
- 連合野(れんごうや)…種々の情報の統合。
- 帯状回(たいじょうかい)…感情の形成と処理。
- 扁桃体(へんとうたい)…情動の制御。
- 海馬(かいば)…記憶や空間学習能力。
- 前頭葉(ぜんとうよう)…行動の選択。
人によって異常個所が異なるため、症状も様々です。
自閉スペクトラム症 (ASD)でも3大特徴全て持ってる人は多くありません
この特徴の凸凹強弱によって診断を難しくさせてるのも事実です。
中には特徴を自覚していて、特定の人に会う時や
病院の診察などで定型発達のように演じてしまう人もいます。