自閉スペクトラム症(ASD)

家族に「自閉スペクトラム症」がいます。20歳の娘です。世間での認知度はまだまだ低いような気がしますので、ここでいろいろ説明や対策などを書いていこうと思ってます。

運動や細かい作業が苦手

自閉スペクトラム症(ASD)は運動や細かい作業が苦手です。

 

スポーツだけではなく、ちょっとした運動でも動きがおかしいところがあります。

 

何もない平坦なところでつまずいたり、物にぶつかったりするのです。

 

これは自閉スペクトラム症(ASD)の特性のひとつ、感覚が正常に働かないによるものでしょう。
動かしづらい筋肉が人によってあるみたいです。

 

手先も不器用で、ボタンを絞めたり、ハサミを使ったりするのも苦手なかたが多いです。

 

小さい頃など、図工の時間で使う道具などがうまく使えず、作業が進まなかったりします

大人になっても、細かい作業をすると、なかなかできなかったり、できてもすごく時間がかかったりします。

 

利き手を間違えてると言われたりして、試行錯誤して、箸は右、字を書くのは左、など利き手がどっちか
わからない方が結構多いのです。


もし周りに似たような人が居ましたら、決して急がせたり、焦らせたりしないようにして
あげてください。本人は一生懸命頑張ってるので。

空気が読めない

自閉スペクトラム症(ASD)「空気が読めない」と言われがちです。

 

会話していても興味のないことは本当に知らんぷりです。

 

退屈そうにしたり、関係ない方を見たりています。

 

 ( この人、話聞いてるのかな )と思われるのもわかってるので、
「うんうん、そだねー」などと適当に相槌する時もあります。

 

ふと話題が思いついたり、ちょっとでも自分に興味のありそうな話になると、
急に、すごい勢いで話しだしたりします

 

自分の話をしたくてウズウズています。

 

 

周りの人は「またか」とうんざり。

 

自分の好きなことを好きなように話すので、周りからは「あの人は空気が読めない人だな」と言われます。

 

単に鈍感という言い方もできるかも知れません。

 

後から冷静に考えると自分が悪いことを理解できるのですが、
その場ではどうしても熱くなってコントロールが出来なくなってしまいます。

急に黙って(フリーズ)しまう

自閉スペクトラム症(ASD)は、夢中になると話し続けてしまうという特徴をもった反面、
会話の途中で急に黙ってしまうことがよくあります。

 
「フリーズ」という表現をする時もあります。

理由は、相手の話を理解するのに時間がかかるという自閉スペクトラム症(ASD)の特性のためです。

 

理解するのに必死になり無言になります。

 

相手は「急に黙ってしまってどうしてしまったの?」と思ってしまいます。

 

それと、私も日頃から感じているのですが、自閉スペクトラム症(ASD)の人は滑舌が悪い人が多いです。

 

興味の幅も狭いですから、自分の興味のない話はうわの空です。

 

人が話をしてても、急に黙りこくってしまったり、よそ見をしてしまったりするのはこういったことのためです。

馴れている人や、信頼できる人には「ちょっと待って」「わからなくなった」など教えてくれます。
あまり親しくない人だと黙ってしまいます。

ただ、この「フリーズ状態」の時は本人は自分の状況がわかっていません。

後で聞くとフリーズしたことを覚えてない時もあります。

周りが「え?どうしたの?」となっていても、考えることに夢中ですので、気付きません。

こうゆう時は、肩をやさしくポンポンと叩いてあげて、「もういいんだよ」
やさしく話しかけてください。

興味がある話は止まらない

自閉スペクトラム症(ASD)は、自分の好きなこととなると、夢中になって話してしまいます。

もちろん人によって程度は違いますし、話す相手によっても変わります。

 相手のことも考えず、自分が何を話していたのかも覚えてないくらい夢中になります。
前に話したことでも夢中で話し続けます。

 

相手が話しかけてきても、的はずれな返答をして、また自分の話をします。

 会話は一方的で、相手の話には興味を示しません。

 言葉のキャッチボールがうまくできないですし、しようともしないのです。

 

話し方も自閉スペクトラム症(ASD)に特徴的なもので、抑揚がなく、会話の間もありません。

 

内容もあちこちにとびがちです。

 会話中、人の話を遮って、いきなり違う話を始めてしまうこともよくあります。

 

好きなスポーツの話をしていたのに、急に好きな食べものの話をしてしまったりします。

 困惑する相手をよそに、ひとりで話し続けます。

 

相手の唖然とした顔など気にもなりません。

 周りが見えなくなるくらい夢中になってしまうことは、自閉スペクトラム症(ASD)の特徴の1つでもあります。

 

夢中になって話してる時、人との距離感をつかめなくなっています。

 これも自閉スペクトラム症(ASD)の特徴の1つです。

 

相手に近寄りすぎたり、じっと目を見つめてしまったりします。
異性ならいろいろ勘違いしてしまいますね

 

その距離感で話すものですから、相手はその勢いにびっくりしてしまいます。

 相手が口をはさめない勢いでしゃべってしまい、会話としては冷え切っています。

 

人によっては少し恐怖を感じる場合もあります。

会話をする時、目を合わさない

これは、コミュニケーション障害に含まれる症状のひとつだと思います。


特に初対面の方に対しては強く症状が出る方が多いです。
重度になると、質問されるのが異常に怖くなったり、そこにいる人自体が怖くなったりしてしまいます。

話しかけても、斜め下を見つめていて、何か聞いても反応がなかったり話を聞いてない感じですが、

一応話は聞いてることが多いです。


お医者さんの前でも、こういった状態になってしまうので、数分の問診では、
「極度の人見知り」などの誤診を受けてしまいます。

後日、診断テストをちゃんと受けたら「自閉スペクトラム症」と診断された方もいます。

自閉スペクトラム症(ASD) あるあるについて

自閉スペクトラム症(ASD) あるあるについて説明させていただきます。

「あるある」という言葉を使いますが決してふざけてるわけではありません

今、皆さんが使っている言葉の中で、一番ニュアンス的にも適してると思ったので、
選びました。

そして、「あるある」に当てはまるからと言って、
あなたが自閉スペクトラム症(ASD) 」と言うわけではないので
勘違いしないでください。

これは診断ではないです。あくまで私が病院やカウセリングの先生の話、
ネットや書籍等をまとめたものです。

その情報の中から比較的、自閉スペクトラム症(ASD) の方に
多くみられる事例を挙げていこうと思っています。

・社会的なコミュニケーション障害
・興味や活動が偏り

ざっくりまとめるとこの2つの特徴を持ってる自閉スペクトラム症(ASD)。
これにより、様々な場面で問題が起きますので、「あるある」という形で
紹介していきたいと思っています。

自閉スペクトラム症(ASD) は遺伝する?

自閉スペクトラム症(ASD) には、なんらかの遺伝子が関わっているのではないかとされています。

 

 自閉スペクトラム症(ASD) の双子のうち、どれくらい割合でが2人とも発症しているかを調べた研究があります。

 

 その結果、一卵性双生児の場合は60%~90%、二卵性双生児の場合は3%~10%が2人とも発症していることが分かりました。

 

 一卵性双生児の方が極端に高い割合を示したことから、遺伝が自閉スペクトラム症(ASD) に関係があると推測されました。

 

 どの遺伝子が自閉スペクトラム症(ASD)  に関わっているかは分かっていません。

 

 

 また、子どもが母親のお腹のなかにいるときに、ダイオキシン、PCB、ビスフェノールAなどの
環境ホルモンの影響を受け、遺伝子の働きがおかしくなり、
自閉スペクトラム症(ASD)原因になるという説もあります。

 

 このように、遺伝的な情報が環境的な要因により変化する考え方をエピジェネティクスといいます。

発症しやすい性質が遺伝する

 自閉スペクトラム症(ASD) を含む発達障害では、
遺伝的要因が脳の機能障害を引き起こす一因だと考えられています。

 

 上記の双子の調査結果が示す通り、同じ遺伝情報を持っている一卵性双生児は、
双方が自閉症スペクトラムを発症する確率が高いことがわかっています。

 

 しかし、遺伝的要因があれば必ず発症するわけではありません。

 

 あくまで発達障害を発症しやすい性質が遺伝すると考えられています。