自閉スペクトラム症(ASD)

家族に「自閉スペクトラム症」がいます。20歳の娘です。世間での認知度はまだまだ低いような気がしますので、ここでいろいろ説明や対策などを書いていこうと思ってます。

自閉症スペクトラム症とは?その2

自閉症スペクトラム(Autistic Spectrum Disorder、略称ASD)とは、
広汎性発達障害に属する疾患を1つの連続する症状として捉える概念のことです。

 

この自閉症スペクトラム症(ASD)には、
自閉症

「小児期崩壊性障害」(2~10歳の間で自閉症に似た症状が出る)

「言葉の遅れ」、「言葉の指示が理解できない」、「自分の思いがかなわないと感情が大崩れする」、「じっと出来ない(多動性)」、「感覚の過敏性がある」

アスペルガー症候群

「周囲との交流が困難」「限定的な興味」「日常生活のルーチン化」「早口の絶え間ないおしゃべり」「空気が読めない」「変化を嫌う」「人の気持ちがわからない」

「広汎性発達障害

高機能自閉症

自閉症」の知的障害がないもの

などが
含まれています。

 

スペクトラムとは日本語で連続体という意味です。

 境界線を設けず、全体的な観点からみるということです

 

 「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群

 

 この3つの疾患は、自閉に基づくコミュニケーション障害を持つという特徴があるのですが、
自閉症スペクトラムという概念の基では、知的障害レベルの高低や自閉症状の強弱によって、
名称が区別されていくのです。

 

 
   
   
   

医師の診断によって病名が決まると、一般的にその病名に従って治療が行われます。

 

 大切なのは、病名にとらわれることなく、自分の持つ能力を最大に発揮して、充実した生活を送ることです。

 

 

DSM-5におけるアスペルガー症候群の扱い

近年、自閉症高機能自閉症、そしてアスペルガー症候群という3つの障害は知的レベルの違いはあれど、
同じ種類の障害であるという考え方が主流となっていました。

 

2013年に発表された精神障害の診断と統計の手引き(DSM)の最新版DSM-5では、
この3つの障害の区別がなくなり、「自閉症スペクトラム」に一本化されています。

 

自閉症高機能自閉症アスペルガー症候群自閉症スペクトラムの一種という位置づけになります。

 

自閉症は知的な遅れを伴い、高機能自閉症は知的な遅れが目立たず、
アスペルガー症候群は知的な遅れがないものの独特な特性を伴う障害と考えられています。